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2017/08/10

「ご利益」のお話

おはようございます。小出遥子(こいではるこ)です。

昨日、あるお坊さんとお会いして、
仏さまの「ご利益(りやく)」について語り合いました。
一杯ひっかけつつ……。
なかなか興味深かったです!

それで思い出したのですが、私、数年前、
こんな文章を書いていました。

ちょっと長いけど、面白いことが書いてあるので、
削らずにそのまま転載します。

困ったときの神仏頼み――

これは古今東西不変の人間心理のようだ。私もお寺に行って仏さまに手を合わせるたび、こっそりと何かを祈ってみたりしている。願い事は即座に叶ったりなかなか叶わなかったり、またその叶い方にもパターンがあったり……。そこで考えた。如来、菩薩、明王、天部。このそれぞれによって、願いの叶え方もその質も、少しずつ異なってくるのではないだろうか。

たとえば「お金が欲しい」と願ったとする。天部は「現世利益」に強い仏さま。具体的かつ即効性がある方法をとってくださる。この場合、たとえば「宝くじで100万円当てさせてあげよう」という風に、外側の状況をさっと整えてくださるのだ。しかし、お金は使えば消えてしまう。手っ取り早く叶った状況は、なかなか持続しないものだ。

菩薩や明王は「行動」の仏さま。本人の行動を支えることによって、その人自身が願いを叶える力をさずけてくださるイメージ。この場合だったら、 本人が自分の才能に気づき、それを存分に発揮できるよう行動することをサポートしてくだり、結果、業務成績が上がったり、もっと自分に合った仕事が見つかったりして、気づいたときには収入が増えている……そういうルートで、「お金が欲しい」という願いを叶えてくださるのだ。周りくどいようだが、堅実な方法だと思う。

如来は「静観」の仏さま。天部や菩薩・明王のように積極的に働きかけることはせず、ただただ静かに、本人の心を見つめ続けるだけ。しかし、その圧倒的に落ち着いたまなざしの中で、人々はやがて、心の中になにかあたたかな感触を発見する。それは、言葉にするならば、いまここにあるものに対する感謝の気持ちだ。「お金はないけれど、健康で笑っていられるのだから、十分ありがたいことじゃないか」という境地。本人が問題を問題として捉えなくなった瞬間、その問題は消えてなくなる。状況は状況でしかなく、それを問題とするかどうかは自分が勝手に決めることだから。

これって究極の問題解決ではないだろうか。一見して肩透かしを食らったかのような感触があるのだが、結局は、これが一番、人間が心安らかでいられる境地だし、あらゆる願いの出発点兼帰着点はそこなのだから、やはり究極なのだろう。

人事を尽くして天命を待つ。なんにせよ、できることやりきったら、力を入れずに神仏に気持ち良く祈って、気楽に結果を待つのがよいのだろう。信じようが信じまいが、見えないところで願いを叶えようとサポートしてくれる存在を思うと、心強く感じられるのは確かなのだから。

これ、5年前に書いた文章なんですけれど、
私、なかなかいいこと言っていますよね(笑)。

天部は現世利益の仏さま。
菩薩・明王は行動の仏さま。
如来は静観の仏さま。

いまでも、基本的な考え方は変わっていません。

だけど、最近の私は、
実は、この3つは、まったく分かれていないな、
と思うようになったのです。

もっとわかりやすく言えば、
如来的な境地(「境地」でもないんですけれど)を生きるようになれば、
ごくごく自然に、現実的な状況も整っていくものだなあ、と。
そんな風に実感しているのです。

たとえば、「お金がない!」状況を完全に受け入れ切ってしまったとき、
それこそ「お金はないけれど、健康で笑っていられるのだから、
十分ありがたいことじゃないか」と心の底から思えるようになったとき、
どういうわけか、当面暮らしていけるだけのお金が
信じられないようなルートから「ポン」と与えられたり、
あるいはずっとずっとやりたかった仕事が入ってきて、
そっちに夢中になっているうちに、
気づいたら経済的な問題は消えてなくなっていたり……。

不思議なことなんですけれど、どうもそうなっているみたいです。
これ、私の実感というか、実体験から語っています。

いまここの状況を受けいれ切ったとき、
いまここにあるこの状況への感謝の気持ちが溢れたとき、
「より良い」状況が、向こうからやってくる。

それを感謝して受け取っていると、
また、さらに「より良い」状況がやってきて、
さらに感謝して、また、さらに「より良い」状況が……。

どうも、そうなっているみたいです。
ほんとうに、そういう風にできているみたい。
お金のことだけじゃなくて、すべてにおいて、ね。

面白いですよね。

あくまで「結果的に」ではあるけれど、
本質的な知恵・智慧を知って、そこを生きて行くようにすると、
人生はもっと豊かに、もっとたのしくなっていく。

仏は、決して私たちを見捨てたりしないのだと思う。

絶対的な安心感の中で、今日もたのしく生きていきましょう。

よい一日をお過ごしください◎

※次回「遥子の部屋」は9月6日(水)21時からです。
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